2010年、ある洗顔石鹸が衝撃的なトラブルを起こし、自主回収に至る事件がありました。

『茶のしずく』

です。

累計約4600万個も売れた大ヒット商品です。
この事件は衝撃だったんです。
加水分解コムギを使った洗顔石鹸だったのですが、石鹸を使った方に小麦アレルギーの症状があらわれました。
それまでアレルギーは経口摂取で発症すると言われていたのですが、この事件でそれがひっくり返ってしまったのです。
アレルギーは経皮吸収でも引き起こす事が証明されたと。
（以前から経皮吸収について様々な意見があったのですが、この事件で確信に変わったとご理解下さい）

経皮吸収とは、皮膚は1000分子以下の成分は善悪を問わず吸収する働きの事です。
この事件により加水分解コムギはどのメーカーも使わなくなっていると思います。
（使用禁止になっているかわからないです）

当初、なぜ洗顔で小麦アレルギーがでるかお医者さんもわからなかったみたいです。
でもこの事件のおかげで経皮吸収によりアレルギーを引き起こす事がわかったので、アレルギーに対する考え方が変わったという話を聞きました。

これは保健所の情報ですが、メーカーは悪意があって使用していた訳ではないそうです
全く知らなかったみたいです。
それまで経皮吸収でアレルギーが発症した事がなかったそうで、予期しない出来事だったみたいです。
今まで僕は『綺麗な髪をつくる』という内容に焦点をあててお伝えしてきました。
するとコメント欄に先のようなコメントが届くようになりました。
痒くなりかぶれてしまったとか、辛辣なコメントもいただきます。

痒みかぶれに対して今まであまり触れてこなかったなのですが、これには訳があります
お医者さんでもわからない事を発信するのは控えていたからです。
アレルギー・アトピーはお医者さんでも原因の特定が難しく、お客様でもアトピーに苦しんでいる方をたくさん担当してきました。
アトピー・アレルギーってすごい不思議なんです。
シャンプーで痒くなったりかぶれるじゃないですか？
なのにカラーやパーマではかぶれないんですよ。（人によります！）
こっちの方が圧倒的に劇薬なんです。
でもシャンプーでかぶれるのにカラーではかぶれないんです。
何故そうなのか全くわかりません。
お医者さんに話したら絶対カラーはダメって言われるようなアトピーなんですよ
でも問題ないんです。
だからそれについては触れてこなかったんです。
おそらく僕が今作っているシャンプーも赤くなったり痒くなる方はいらっしゃると思います。
かぶれまではないと思うのですが…。
あるお客様に言われました。

「僕のシャンプーも痒くなる人はいます」って。

すると

「じゃあ危ないシャンプーなんですね？」と…。

その話をする前に、お客様が最近キウイアレルギーになった話をしていたんです
その話の延長線上でシャンプーの話をしたのですが、逆にそのお客様にお聞きしました。

「キウイって危険な食べ物ですか？」と。

するとご理解いただけました。

化粧品ってどの成分が痒くなるか特定できないんですね。
全成分パッチテストするといいかもしれませんが、それはお医者さんの範囲です。
勉強してない僕が語るのは必死に勉強してきたプロ（お医者さん）の方に失礼です。
だから僕が言えるのは、
たしかにその方には何かの成分が合わないけど、大多数の方は大丈夫な成分
とまでしか言えません。
あくまで確率論です。

この成分がダメと言ってる人がいますが、前述した通り加水分解コムギがダメなんて当時は誰も知らなかったんですよ。

それを発信するのはとても難しい。
この考え方だけご理解いただけると嬉しいと思います。
いずれYouTubeでも詳しくお話ししようと思います。

2013年にはカネボウ化粧品で白斑のトラブルもありました。
こちらの詳細はわからないので控えますが、確かに化粧品の一部成分でトラブルがあるのは事実です
ただシャンプーや育毛剤では目立ったトラブルは僕が知らないだけで耳に入ってないです。
一部成分が合わない方は必ずいらっしゃいますが、どの成分が該当するかは正直わかりません。
言えるとしたら厚生労働省が指定している『旧指定成分』までです。