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この記事について
頭皮トラブルの原因と対策を専門家の見解と美容師のアドバイスで解説。シャンプー選びから正しい洗髪法、皮膚科治療のポイントまで、健康な頭皮への実践的アドバイス。
今回は、頭皮のトラブルに関して話を進めていきたいと思います。
まず、この話題は医療分野にも関連しているため、皮膚科の専門家に確認を取りました。
美容室でできることと医学的対応は異なるため、専門的な見解を提供できるよう、ある都内のクリニックの先生にも意見を伺いました。
この先生からは、動画で名前を公表しないようお願いされましたが、彼らの見解と、私が頭皮トラブルについて学んだ内容は大まかに一致しています。
その内容は、大学病院での確認を経て商品開発を行っているメーカーからの情報も含まれています。
ただ、表現の違いやアプローチ方法には若干の差異があります。
この話は、専門家だけでなく、メーカーからの情報も踏まえ、私が理解し解説するものです。
医療関係者の中には、見解が異なると感じる方もいるかもしれませんが、その点についてはご了承いただければ幸いです。
では、早速、頭皮のトラブルについてご説明します。
多くの人がさまざまな頭皮の問題に直面していますが、今回特に焦点を当てるのは、過剰な皮脂分泌や、フケ、かゆみが引き起こされる乾燥した頭皮の状態です。
まず、頭皮のトラブルにおいて、フケやかゆみなどの問題がある場合、シャンプーが原因であることが約2〜3割しかないという点をお伝えしたいです。
実際、これらの問題の多くは、カラーリングや生活習慣によるものが多いです。
そのため、シャンプーを変えただけでこれらのトラブルが解決するわけではありません。
問題の大部分は、ホルモンのバランスや食生活、洗髪方法など、生活習慣やカラーリングの影響が大きいためです。
シャンプーが原因となるのは、大体2〜3割程度と考えていただければと思います。
まず、頭皮の臭いの原因についてお話しします。
シャンプーやトリートメントが関係していることが多いです。
特に、CMCやシリコンが含まれている製品を使用すると、臭いが強くなることがあります。
また、トリートメントの使用も、頭皮の脂分と反応して臭いを発する原因になり得ます。
思春期に入ると、成長ホルモンの分泌が増え、特にこの時期の人々は臭いが出やすくなります。
この臭いは、成長期が終わるまで続くことがあります。
洗髪方法や、すすぎ方も臭いの原因になります。
不十分な洗い方やすすぎが原因で、臭いが発生する人が多いです。
さらに、食生活とストレスも関係しています。
脂っこい食事やストレスを多く抱えていると、臭いが発生しやすくなります。
次に、頭皮が脂っぽく、ベタベタする問題についてです。
この部分も上記の内容と同様です。
臭いの原因は、シャンプーの使用、洗髪方法、食生活、そしてストレスなどで、頭皮の皮脂が過剰に分泌されることにあります。
臭いや油っぽさ、ベタベタする感じは、大体これらの原因が同じであるため発生します。
今回、特にお伝えしたいのは、脂漏性湿疹や乾燥性皮膚炎などの頭皮トラブル、フケやかゆみ、感染症などについてです。
これらの問題は、特に多くの人が経験するものです。
一番大きな要因は、常在菌の繁殖にあります。
特に、マラセチア・フルフルという菌の過剰な繁殖が、これらの皮膚病を引き起こします。
マラセチア・フルフルは皮脂を好むため、この菌が繁殖することで、湿疹や皮膚炎が発生します。
さらに、この菌の繁殖は不快な臭いの原因にもなります。
したがって、常在菌の過剰な繁殖が皮膚炎や湿疹を引き起こすだけでなく、臭いや油っぽい感じの原因にもなるのです。
よって、これらの症状が見られる場合、脂漏性湿疹や皮膚炎の可能性も考慮する必要があります。
原因については、メーカーと医師の間で異なる説明がありました。
医師は男性ホルモンの増加が原因だと述べていますが、メーカーは女性ホルモンの乱れや減少を原因としています。
毛穴の皮脂腺は女性ホルモンによってコントロールされているため、女性ホルモンのバランスが崩れることで、皮脂のコントロールが効かなくなり、常在菌が過剰に繁殖することが原因だと考えられています。
この問題の厄介な点は、多くの人が自分自身で症状に気づかずに悪化させてしまうことです。
例えば、「最近、頭皮が良くない」とか「頭皮が老化しているように感じる」という感覚があっても、その背後に病気があることに気づかずに放置してしまい、気付いた時には状態がひどく悪化していることがあります。
私たちが見た時に、「これは問題が深刻だ」と感じる状況になってしまうのは、脂漏性湿疹や乾燥性の皮膚炎が原因である場合があります。
女性ホルモンは肌の潤いを保つ役割があると医師が説明していましたが、これが不足すると肌が乾燥しやすくなります。
今回は、頭皮の状態を見分ける方法を紹介したいと思います。
大きくて脂っぽいフケが出る場合は、炎症を起こしている可能性が高いです。
一方で、小さくて乾燥してパサパサと落ちるフケの場合は、湿疹ができていると考えられます。
これは医師の説明に沿ったもので、メーカーからも同様の見方を提案されています。
まず、紹介するのは、固まったフケの写真です。
これは男性のお客様から撮らせていただいたもので、洗髪が不十分であることが原因で、かなりの白い塊が形成されています。
こちらの状態は、角質層がきちんと落ちずにフケとして積み重なっているもので、脂漏性湿疹ではありませんが、清潔に保たれていないことが原因で、すすぎが不十分なために角質層が溜まってしまい、固まっている状態です。
このような状態は、一回のシャンプーでは落としにくく、毎日丁寧に洗ってもらい、大体一週間から二週間続ければ取れると思います。
実際に、このような状態のお客様が結構いらっしゃいます。
こちらの写真では、中央部分に白い塊が見られ、これは一度に固まってしまったフケの状態です。
このような状態は、適切なシャンプーやクレンジングを使わないと取り除けません。
この場合、頭皮が赤みを帯びており、炎症を起こしている状態です。
また、この状態は時に不快な臭いを伴うことがあるため、良好な状態とは言えません。
次に、フケが小さく毛穴にこびりついている状態を紹介します。
これは、毛穴に密着してしまったフケが原因で起こる状態です。
加えて、頭皮が赤く炎症を起こしている状態があります。
また、掻いた跡が見られることもあります。
このようなトラブルは非常によく見られ、放置すると脂漏性湿疹などの病気を併発する可能性が高いと感じます。
例として、これは私の頭皮の写真です。
これはセットする前、朝お店に来て撮ったもので、全体的に青白く潤っている状態が見て取れます。
毛穴もはっきり見え、全体的に健康的な状態です。
私は毎週1回クレンジングを行い、朝晩育毛剤を使用して、この状態を維持しています。
これが理想的な頭皮の状態です。
今回は頭皮のトラブルや、頭皮の健康状態をどのように改善できるかについてご紹介しました。
冒頭で述べたように、皮膚科の先生にも相談しました。
私たち美容師ができることはありますが、基本的には皮膚科の受診をお勧めします。
医師にしかできない治療が必要な場合もあるため、対処法を適切に分けてご紹介しました。
私たち美容師としてお伝えできることは、シャンプーとトリートメントの選び方です。
特に、頭皮のトラブルを抱える方には、スカルプ用の製品が適していると考えます。
スカルプシャンプーと通常のシャンプーの主な違いは、植物エキスの使用にあります。
これらのエキスは頭皮の炎症を抑えたり、殺菌効果があるため、シャンプーに利用されています。
したがって、頭皮が荒れている方や臭いが気になる方には、スカルプ用のシャンプーの使用を推奨します。
また、洗い方とすすぎ方についても重要です。
こちらについては、動画を撮影して皆さんに詳しくお伝えさせていただきたいと思っています。
私が以前話したように、週に1回のクレンジングは非常に重要です。
普段の洗髪だけでは取り除けない汚れがあるため、私は例えば火曜日をクレンジングの日と定め、毎週その日にクレンジングを行っています。
さらに、毎日のケアとして育毛剤の使用についても、また詳しく説明したいと思います。
次に、皮膚科に関する話をさせていただきたいと思います。
基本的にお医者様によって意見が異なることがあります。
今回は、私が受診した先生から伺った内容を優先してご紹介します。
まず、脂漏性湿疹や乾燥性の皮膚炎、炎症などの皮膚疾患は再発しやすいとされています。
これらの疾患の完治は、私も現場で経験している通り、なかなか難しいものです。
処方されたお薬を使っても、だいたい3ヶ月から半年程度かかるとのことでした。
炎症やフケなどは長年の蓄積が原因であり、この蓄積された問題を1ヶ月で解決しようとするのは難しいため、3ヶ月から半年の治療期間が必要だと言われています。
処方されるお薬については、一般的に塗り薬とローションが処方されます。
これが標準的な対処法であり、ステロイドやニゾラールといったローションが処方されることが多いです。
私がお客様から見せてもらった経験によると、ほとんどの方が塗り薬とローションを処方されていました。
このお薬は、朝晩の使用が推奨されています。
多くのお客様が気づかずに状態を悪化させてしまっており、治ったと自己判断する前に、皮脂膜が正しく形成されるまでの試用期間を守ることが重要だと強調されました。
再発しやすい一番大きな要因として、薬の塗りにくさや自己判断で治療を中断してしまうことが挙げられています。
受診した際には、処方された薬を朝晩しっかり塗り、再度受診して頭皮の状態を医師に確認してもらい、薬をやめてよいかの指示を仰ぐことが重要です。
また、抗真菌シャンプー、例えばコラージュフルフルのような、菌の増殖を抑える成分が含まれたシャンプーの使用も効果的です。
さらに、医薬品シャンプー、特にステロイド剤が含まれている「コムクロシャンプー」というシャンプーがあることを新たに知りました。
これは目に入ると危険なため、あまり処方されないものの、頭皮の炎症や抗菌に効果があります。
別の方法として、二ゾナールのローションをシャンプーに混ぜて使用する方法も教えてもらいましたが、これは症状によっては効果が見られないこともあるため、受診時に皮膚科の医師に相談することが推奨されます。
頭皮は見えにくく、薬の塗布が困難なため、症状の自己判断が難しいです。
処方された場合、使用方法についても薬剤師にしっかりと確認し、指示に従って使用することが望まれます。
最後に、皮脂について大切なことをお伝えしたいと思います。
皮脂は非常に重要で、過剰でも不足でも問題があります。
皮脂の主な役割は保湿、紫外線カット、そして殺菌です。
これらが皮脂の基本的な機能であり、頭皮の環境衛生を保つ上で適切な量の皮脂が形成する皮脂膜が非常に重要です。
私の頭皮の状態を例に挙げましたが、この状態を保つことが頭皮の衛生環境を維持することにつながります。
日々のケアが難しいと感じるかもしれませんが、私自身も毎週のケアと毎日の育毛剤の使用で頭皮環境を整えています。
実際に、お客様もこの方法で頭皮の状態が改善されている例が多くあります。
頭皮の炎症や悩みを持つ方は、丁寧なケアを心掛けていただきたいと思います。
今回は頭皮のトラブルについて解説しました。
洗い方や育毛剤の使用について、さらに詳しく調べていきます。
お悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。
この記事を書いた人
名村 武彦
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。
髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
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