関連記事
-
2019/03/20
-
2024/09/23
-
2017/06/12
この記事について
今回は大人のうねりとくせ毛、そしてエイジング毛について解説していきたいと思います。 宜しくお願いいたします。
エイジング毛とは、年齢とともに現れるくせ毛やうねりのことを指します。
しかし、これは若い方にも起こりうる現象です。
もともとケラチンが少なくCMCが不足している方は、エイジング毛の対象になります。
ただし、40歳以上の方に多いため、エイジングという名前がついていますが、若い方にも該当することをご理解ください。
まずはじめに結論から申し上げます。
大人の女性のくせ毛の主な原因は、髪の内部構造の変化とキューティクルの枚数の減少にあります。
これについて詳しく解説していきます。
髪の内部構造の変化、特に空洞化の最大の要因は、CMCの減少です。
それとともに、コルテックスの減少が関係しています。
これについては、これまでも様々な動画でお話ししてきましたが、CMCはコルテックスとコルテックスを接着する糊の役割を果たしています。
CMCの成分は、セラミドとコレステロールを酸でまぜたものとタンパク質(主にケラチンタンパク質)で構成され、57%と43%の割合で作られています。
通常、髪の毛は真ん中にメデュラがあり、その周りをコルテックスがぎっしりと埋めている状態です。
しかし、エイジング毛の場合は、CMCが減少することによりコルテックスも少なくなり、結果として中に空洞ができ、空洞ができた分、髪の毛はいびつな形になります。
加えて白髪が多くなると、メデュラが大きくなり、通常の髪の毛よりもコルテックスの量が減少します。
このため、白髪やエイジング毛はチリチリとしたり、フワフワとした質感になってしまいます。
このように、エイジング毛は不均一に空洞ができて接着剤が少ない髪の毛と言えます。
それがどのくらい少ないのかというと、40代の方は20代の頃に比べてCMCが8分の1まで減少すると言われています。
さらに、ケラチンを作る力の減少も影響しています。
ここ最近ヘアオイルがたくさん売れている理由は、オイルを使って髪の毛を抑えようとする方が多いからなんです。
しかし、正しい保湿とはケラチンとCMCを補充することです。
それに加えて、キューティクルの枚数が減少する問題もあります。
髪の毛の成長には、毛乳頭が関係しています。
髪の毛は生え始めが丸い形をしており、液状化している状態から始まります。
それが固定部によって酸化することで硬くなっていきます。
また、生えてくる道が毛球によって抑えられているため、毛の細胞は縦に長く成長します。
この細胞分裂の過程でキューティクルが横から貼り付くように生成されていきます。
皮膚の構造について詳しく話しますが、皮膚にはターンオーバーがあり、通常は28日周期で行われています。
毛母細胞の周りの細胞も細胞分裂を続けます。
皮膚は基底層から始まり、細胞分裂を繰り返し、最終的には表面に達し、垢として剥がれ落ちます。
この細胞分裂の領域では、キューティクルが形成されて貼り付いていきます。
キューティクルは、いろんな鱗状の形でペタペタと貼り付いています。
これは細胞分裂が起きることで、皮膚でいう垢に相当する部分です。
実際にキューティクルが体を成しているわけですが、これが鱗状に並んで貼り付いていくのです。
この細胞分裂によりキューティクルが形成されますが、フローや基礎代謝の低下によって貼り付けるスピードが遅くなってしまいます。
一般的には、この原因は年齢によるものと言われていますが、その結果キューティクルの枚数が減少してしまうのです。
さらにコルテックスも減少します。
先ほども話しましたが、このケラチンを作る力の減少というのはコルテックスのことです。
コルテックスの詳しい話は他の動画で解説していますので、そちらをご覧いただければと思います。
硬い髪、通常の髪の毛は、マクロフィブリルとマトリックスの比率が90%と10%と言われています。
硬い髪は、硬い繊維で固く絞ったタオルのようなものが90%を占めている状態を言います。
これに対して、柔らかいケラチンが10%ほど結合しています。
そのため、硬い髪の毛と言われています。
エイジング毛や細毛の方では、硬い繊維がおよそ50%程度しかないと言われています。
それに柔らかいケラチンが結合しているため、硬いケラチンと柔らかいケラチンの比率がだいたい同じくらいになり、ハリやコシがなくふにゃっとした髪の毛になってしまいます。
これはエイジング毛や軟毛の方に共通している特徴です。
よくあるのが、昔は直毛でサラサラだったのに、40歳を過ぎた頃から髪がふわふわとうねり、特に後ろ髪や前髪、もみあげがチリチリしてくる方が多いと思います。
これらの変化は、血行不良や基礎代謝の低下によってコルテックスを作る力が減少してしまうためです。
もともと90%あった硬いケラチンが減少していくことで、エイジング毛が現れます。
ですので、CMCが減少し、コルテックスも減少してしまいます。
さらに、ケラチンの枚数も減ってしまうため、パーマやカラーで髪がダメージを受けやすくなるのです。
パーマやカラーは、アルカリ性の化学物質を使ってCMCを溶かしてしまいます。
元々少ないCMCにアルカリを直接加え、さらにコルテックスが少ない髪の中でコルテックスを分解していくような処理をすることで、髪へのダメージが進行します。
これにより、パーマが取れやすくなったり、カラーの色が抜けやすくなるのです。
パーマはマクロフィブリルのSS結合に作用し、カラーはマクロフィブリルであるメラニンを分解します。
その結果、髪の毛の空洞化がより進むことになります。
もともと空洞化している髪にさらに空洞化を進める施術をすると、パーマの持ちが悪くなったり、カラーが落ちやすくなる現象が起きます。
これを防ぐための対処法としては、ケラチンとCMCを擬似的に補充することが必要ですが、具体的な補充方法については次回お話ししたいと思います。
今回は大人のうねりとくせ毛について、髪の内部構造の空洞化とキューティクルの枚数の減少が原因であること、加えてコルテックスの減少により、不均一な空洞ができる結果として髪の毛がいびつな形になり、チリチリとした白髪が見られることについてお話ししました。
一般に言われる保湿とはオイルを付けることでツヤを出すことですが、本当に正しい対処法はケラチンとCMCを補充することです。
髪の毛はダメージを受けやすくなります。
特にパーマやカラーをした髪は、しっかりと補修し、穴を埋めることが最良の対処法となります。
今回は少しネガティブな情報になってしまいましたが、これが現実です。
減少などの言葉を多用してしまい、ショックを受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、次回はどういった対処をすれば良いかについてお話ししたいと思います。
この記事を書いた人
名村 武彦
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。
髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。
髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!
2019/03/20
2024/09/23
2017/06/12
2024/09/23
2024/09/22
2024/08/25