髪本来の輝きを取り戻し
艶やかにまとまる綺麗な髪へ 綺麗な髪を作る美容室リベリュール

酸性ストレートについて教えてください

この記事について

酸性縮毛矯正についてご質問があったので少しお話しします。難しい話になりますのでなんとなくご理解いただければと思います。

パーマや縮毛矯正をかける時、還元剤という髪の結合を切る薬剤を使用します。
その還元剤はアルカリ性・中性・酸性で力を発揮する特徴があります。
また髪の結合にはS-1・S-2・S-3という3つの結合があると考えられています。

この結合を、どの還元剤でどれぐらいのPH値で切るか?というのがパーマの考え方になります。
※S-3は切りません

これは髪質とダメージにより診断します。
だから酸性がいいとかアルカリがいいではなく、薬の特徴があるので適切に選定する必要があります。
それぞれ長所・短所がありますので、僕はアルカリ性も酸性も両方使います。

いま業界で酸性パーマ液が少しずつ広がっています。
使い方が面倒なので今まで広まらなかったのですが、ここ3〜4年で色んな美容師さんがセミナーをしたりコミュニティを作って広まってきたと認識しています。

酸性の特徴はアルカリ膨潤といってアルカリ剤によるダメージを大幅に軽減することができます。
これが酸性パーマ液の特徴です。

従来のアルカリパーマ液では再現できなかった【柔らかさ】が最大の魅力です。
ただしデメリットもあります。
還元剤によるダメージ・縮毛には対応できない点です。

一部のメーカー・美容師さんのコミュニティでは、この縮毛に対応するため法律スレスレ(僕は違法と認識しています)の薬剤を使っている方がいらっしゃいます。
それを使うと酸性のパーマ液で対応できなかった髪へのアプローチが可能になります。
これはお客様では判断できません。
美容師側の問題です。

僕はその薬剤をテストして使うのをやめました。
(そもそも違法なので使ってはいけないのですが…)
そのかわり化粧品登録のアルカリパーマ液を使用しています。
(これは法律を守っています)
だから酸性縮毛矯正・ストレートというのは従来のアルカリ剤を使用したストレートのデメリットをカバーしたストレートとご認識ください。

アルカリ剤を使用したストレートのデメリットはアルカリ膨潤により酸性に比べるとダメージを伴うことです。
ただし使い方によります。
また美容師さんによって考え方が違います。

アルカリ剤:還元剤=1:10

で使うのと

アルカリ剤:還元剤=0:40

で使うかの違いです。

アルカリ剤を使わない場合は還元剤の使用量が増えるイメージとお考えください。
※あくまでイメージです

還元剤とアルカリ剤は髪に残留すると「悪さ」をします。
特に酸性ストレートに使われている還元剤は分子量が小さく、残留性が高いといわれています。
だから残留を嫌う美容師さんは少しアルカリを使って還元剤の使用量を減らすといった考え方で薬剤設定をするのですが、僕はこっち派です。
ですがアルカリ剤の薬剤を単品で使うことはありません。

アルカリ剤を使ったパーマ液は酸性に比べるとダメージの進行が早いです。
メインは酸性のパーマ液を使用し、対応できない髪質はアルカリのパーマ液を混ぜて使います。
なので縮毛矯正をされる時は酸性縮毛矯正をおすすめします。

ただし残留性が高い薬剤になりますので、きちんと除去剤を使用してほしいと美容師さんに相談してください!
またダメージは軽減できますがダメージゼロではないので、シャンプー・トリートメントでのホームケアも丁寧にお願いします^ ^

この記事を書いた人

名村 武彦 はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。 髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!

はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。 髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!

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