いつもありがとうございます！

抜け毛・薄毛の記事の後半を書きたいのですが、気分を変えて違う事を書かせて頂こうと思います。（あの記事まとめるのにハゲる・薄毛って言葉を頭の中で連呼していたので今はもう考えたくありません（笑））

今日は「白髪染め」についてです。というか「カラー剤」について知っておいてほしい事があります。

僕が長くおつき合いさせて頂いているお客様はほとんどいないのですが、意外とホームカラーしてる人って多いんですね(^^;

すごい方だと２週間に１回自分で染めているとか(・・;)

とても美意識が高く、素晴らしい事なんですが…あまり知識がないままカラーを頻繁にしているとちょっと心配な事がありまして…

まぁ…

言われなくてもカラーが髪に良くない事はご存知ですよね？

では具体的に何がよくないのかって事なんです。僕が書くには普通の美容師が言うような事はいいませんからね(^^)

また長々と、興味がありましたらおつき合い下さい☆

まずカラーの主成分から。

染料＋アルカリ剤＋過酸化水素＋助剤

です。

髪の毛を膨潤（キューティクルをこじ開ける）させて染料を毛髪内部に入れ、髪をブリーチ＆色を発色させます。

中学・高校時代にｐｈ（ぺーはー）って習いませんでした？酸性とかアルカリ性を調べるのにリトマス紙って紙につけた記憶があると思うんですけど、覚えてますかね(^^;アレがペーハーってやつです！ちなみに７が中性です。

で、髪も肌も４．５～５．５（６）の弱酸性なんですね。

カラー剤やパーマ液は低いものでｐｈが８～高いもの（ブリーチやかかりにくい人に使うパーマ液・縮毛矯正に使う薬剤など）だと１１前後あり、一般的な白髪染めに使われているカラー剤のｐｈはおそらく９前後かと思います。

数字が出てくると面倒くさいですよね(^^;分かりやすく言うとパイプユニッシュって知ってますか？

（公式ＨＰより）

髪の毛や汚れを溶かして排水溝を綺麗にするヤツです。簡単に言うと

カラーやパーマは髪を溶かして（傷ませて）施術する技術

って事です！美容師がこんな事言うなって話しなんですけど、コレ、知っておかないと本当に危険ですからね(-_-;)

髪を溶かすんですよね？って事は頭皮（皮膚）も溶かすんです。家でするカラー剤は素人が使ってもいいように（誰が使ってもいいように）大切な事を簡素化して設計しています。混ぜて塗って流すだけ。簡単にしないと売れませんので。

プロって難しいことを、一見簡単そうに見える技術もちゃんと意味を持って行います。

簡素化したものを使いこなしてもそれはプロとはいいません。

「白髪が染めればそれでいい」という方の為に作られた商品です。なので当然副作用があります。具体的には書けませんが、たま～に家でカラーしている方でこんな事を聞きます。

「染まりが悪いから４０～５０分ぐらい時間を置いている」と。

また、

「テレビ見ながら染めていると、気がついたら１時間ぐらい経っていた」なんて事を。

本当に危険ですからやめる事を強くオススメしますね！髪や皮膚と溶かして染める技術ですので本当に危険です…。ご自身が１０年経った時に絶対後悔する事になるので、使い方は必ず説明書の指示通りに使って下さいね！

アルカリ剤を中和します。以前はオキシドールって言ってました。薬局でオキシドールを買って髪をブリーチしているヤンキーがいましたよね？って今はいないか(^^;

アルカリ剤を塗ったままだと髪も頭皮も傷み続けるので中和する為に過酸化水素を使います。

また、アルカリ剤と過酸化水素を混ぜた時に活性酸素が発生します。その力を使って次に説明する染料を発色させたり、ブリーチしたりします。

ちなみに…

アルカリ剤と過酸化水素は残留性が高い

性質を持っています。髪と頭皮に平気で１週間は残留しますのでその事も覚えていて下さいネ！

カラーでしみるっていう方…

カラーでしみるのはアルカリ剤の特徴です。

カラーした後、痒みが残るという方…

カラーのあと痒いのは過酸化水素の特徴です。

アルカリ剤と過酸化水素についてはご理解いただけましたか？髪を溶かして、中和するっていう事です。

次は染料です。

カラー剤には酸化染料と直接染料といわれる染料が入っています。このうち酸化染料があまり知られていない危険を含んでいます…

ジアミン

って聞いたことありますか？酸化染料を発色させるために使われるエンジンのような成分です。ジアミンって染料と思っている方が多いのですが、正確には酸化染料を加速的に発色させる成分の事を言います。

このジアミンが入っていないと、今の技術ではほぼ白髪は染まりません。ので、ほとんどのカラー剤にはジアミンが含まれていると思って下さい。

このジアミン、体内に蓄積し、アレルギーを引き起こす性質をもった化学化合物なんです。

ジアミンかぶれって言います。

蓄積型のアレルギーなので花粉症と同じです。人によってアレルギーの蓄積量が異なります。

極端な例ですが、Ａさんは３回のカラーで発症してもＢさんは一生大丈夫なんです。なのでほとんどの人は大丈夫です。ただちに健康を害するものではありません。

ですが１回発症してしまうと一生カラーができない体になってしまいます…。

また、発症してかぶれてしますと１週間外に出れないと思っていて下さい。顔がパンパンに腫れて目が開かなくなります。

それがジアミンです。

なので僕が担当しているお客様で、カラーの頻度が多い方には必ずお伝えしています。今後おつき合いさせて頂く中で、何か異常を感じたら絶対言って下さいって。対処法があるのでそれをご相談させて頂きます。

だからご自身でカラーされている方、２週間に１度でもいいのですが、カラーの頻度をあげるとアレルギーの蓄積が早くなりますので気をつけて下さいね！

ズバッと言います。

シリコンです（笑）。

あとはメーカーのコンセプトで色々謳っているのでそれをご確認下さい（笑）とくに僕から「この成分がいい」とかはないので…お好みの質感を探してください。

市販されているカラー剤で値段の差があり、「私高いもの買って気をつけています！」って方がいらっしゃいますが、カラー剤は値段でそんなに変わりません…。シリコンの配合が上手いかどうかなので（笑）なので傷みが少ないと感じたらそれが正解なのでそれを使って下さい。

ただ、僕たちが使うカラー剤は市販のものはとは全然違いますのでご安心下さいネ！今のカラー剤は本当に技術が進化していますので！

以上まとめますと、

アルカリで髪を溶かし、染料を入れ、過酸化水素で中和する

これがカラーの染まる仕組みです。

で、

アルカリと過酸化水素は残留性が極めて高く、染料はアレルギーを引き起こす性質を持っている

って事です。なのでカラーは本来自分でするべき技術ではないんです。でもいっぱい売っていますし、何より安い！美容室行かなくていい！！簡単！！！でも、せっかく当店のＨＰを見てこの記事を読んで下さったので、ぜひ覚えておいて下さい！知っているのと知らないのでは全然違いますので！

だからリベリュールではすべてのメニューにトリートメントを込みでメニューを組ませて頂いています。

ここまで知っているって事は対処法も知っているって事です。

トリートメントってたださらさらにするだけではないんですね。こういった残留物や、必要以上に髪を溶かさないようにする事ってとても重要なんですね。１回ではわからなくてもカラーってずっとしなければいけないので、続けていく間に違いを感じて頂けると思います。

ただ、経費がかかるので安く提供できないのがデメリットでして…。結構経費かかってます（笑）

正直、ここまでトリートメントしている美容室ってそんなにないと思います。ここまで話せる美容師がほとんどいませんので…。

今後もっと面白い話を提供していこうと思っていますので、ぜひチェックして下さいね☆

ただ、ここまで書き込むのにまとまった時間がないとできないので更新が遅れてしまいますがご了承くださいませm(__)m

今日も長々とありがとうございました！

今回も３０００文字を軽く超えちゃいました！！４００字の原稿用紙８枚以上になりました！！！

皆さまもこんなに長い記事を読んで下さって本当にありがとうございました(#^^#)

今回もコレで締めさせていただきます（笑）

本当に考える人って上手いよなぁ～（笑）