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この記事について
市販シャンプーとサロンシャンプーの違いはなんとなくわかって頂けたでしょうか?
「何が言いたいかわからない???」といった声が聞こえてきそうですが、シャンプーの本質は界面活性剤です。
界面活性剤の配合バランス
毛髪補修成分
泡立ち
これがシャンプーで最も大切な事であり、コレを知る事で「じゃあ何使えばいいの?」となってしまうのですが、だからサロンシャンプーがあるのです。
今回はそのサロンシャンプーと市販シャンプーの使い方の違いを解説していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
ダメージを隠す処方
市販されているシャンプーはダメージを隠す処方になっています。
とにかく質感重視のため “さらさら” “しっとり” といった触った時の感触をどう出すかにこだわっています。
ダメージの進行を防ぐ
サロンシャンプーはダメージの進行を防ぐ処方になっています。
ダメージは2種類あり、ケミカルダメージと進行の2つです。
ケミカルダメージはカラーやパーマ・縮毛矯正など美容室の施術がきっかけでおこるダメージです。
進行とは、そのダメージが日々のお手入れで進行する事をいいます。
この進行を防ぐ事を目的としたものがサロンシャンプーです。
※ DCP処方とは
ダメージコントロールプロテクトの略。
市販のシャンプーは被膜でダメージを隠します。被膜とはシリコンや油です。被膜でしっかり髪をコーティングすると、次の日のシャンプーでは落ちなくなります。それを防いでくれるのがDCP処方。網目上にシリコンでコーティングするので、シャンプーの度に落ちるという優れた処方のシリコンです。DCP処方は市販のトリートメントでは採用されていない特殊な処方です。
市販シャンプーとサロンシャンプーは、シャンプーの目的が異なる為使い方も異なります。
洗浄成分が強いため、基本的には1度洗いで洗浄できる処方になっています。
ですので基本的に1度洗い。
ただしWAXがたくさんついている方は2度洗いがオススメです。1度のシャンプーで泡が立たない方も2度洗いがおすすめです。
また浸透・溶解・乳化作用が強く働くため、長時間シャンプーをつけないで下さい。
だからといって、すぐ流しても洗えていないのは困るのでちゃんと洗ってからすすいで下さいね。
トリートメントですが、アルコールが大量に使われている商品が多いので、コレもあまり長く放置しないで下さい。
アルコールによりキューティクルの剥離がすすんでしまいます。
また残留性をもたせた商品の場合、トリートメントが地肌につくとターンオーバーが正常にできない可能性がありますので地肌にはなるべくつけない事をおすすめします。
※ここでいうターンオーバーとは頭皮角質が正常に剥がれている事をいいます。
市販のトリートメントはあくまで質感を求めるためだけに使って頂きたいので、つけたらすぐ流して頂いて大丈夫です。
サロンシャンプーは作用が優しい処方になっているため、原則2度洗いです。
1度目はサラッと髪に馴染ませてすすいで頂き(パックをするイメージで洗って頂きたいのでパックシャンプーと呼んでいます)、2度目のシャンプーでモコモコに泡を立てて下さい。
良いシャンプーはその泡で髪をもみ込んで頂くと柔らかさがでます。
“もみシャン”と言っていますが、界面活性剤のデメリットを逆手にとり、浸透力の力を使いケラチンなど髪の主成分を浸透させます。
トリートメントは“浸透圧”で内部に浸透させる処方になっているため、必ず3分以上は放置してください。
髪の水気もよく切る事も大切です。
というのも、トリートメントは補修成分の濃度が大切。髪に水分が残っていると、その濃度が薄まってしまうからです。
ですので水気をよく切り、3分以上は放置してください。
(水気をよく切るとは、髪をにぎった時に水が垂れない事をいいます)
商品によりますが、地肌につけて頂いても大丈夫です。
頭皮が乾燥している方は、トリートメントを地肌につけて保湿できる商品もありますので、安心してお使い頂けます。
お客様の頭皮を見ていると、残念ながら“ちゃんと洗えていない方”を多くお見かけします。
「しっかり洗って下さい」というと、ゴシゴシ洗う方がいらっしゃるのですが、ゴシゴシ洗いはNGです。
※ゴシゴシ洗うとそれが刺激になり、毛穴がキュッとしまってしまいます。リラックスしている時は毛穴も開いていますので、汚れが落ちやすくなります。
髪は女性で12万本・男性で10万本生えています。
加えて脂の分泌量は顔の3倍以上。
顔は毛がないのでサラッと洗いやすいのですが、頭はそうはいきません。
きちんと地肌まで泡を行きわたらせ、指の腹でマッサージするように丁寧に洗います。
特に泡えていないのが後頭部と耳回り。
泡を地肌まで行きわたらせ、頭皮をまんべんなく洗って頂く事を「しっかり洗う」と表現しています。
なかなか頭皮を見るのは難しいので、担当の美容師さんに相談して頂く事もオススメします。
勉強している美容師さんなら上記の内容をしっかり診てもらえると思います。
「すすぎ」もとても重要です。
先ほどもお話した通り、すすげていない方もとても多いのが現状です。
すすげていない箇所も、前述した後頭部と耳回り。
シャワーヘッドを頭皮に直づけし、1ヶ所につき10秒ずつすすいで下さい。
どんなに高価なシャンプーも、頭皮に残留すると“害”になります。
残留したシャンプーやトリートメントは過酸化脂質といって、ちょうど換気扇の油汚れと同じように、なかなか落ちにくい脂汚れとなって頭皮にダメージを与え続けます。
ですので特にシャンプーはしっかりすすいで頂く事が重要です。
トリートメントは頭皮につけませんので、ぬめりがとれるぐらいで十分です。
以上がシャンプーの使い方になります。
☆市販シャンプーとサロンシャンプーは、目的が異なるため使用方法が違う
☆洗い残し・すすぎ残しはNG
いかがだったでしょうか?
2回にわたり、市販のシャンプーと美容室のシャンプーの違いを説明させて頂きました。
はっきり言うと、美容室のシャンプーの方が良いモノです。
「そんな事、言われなくてもわかってる!!」と言われそうですが、ここまで明確に違いを説明しているサイトがなかったので、今回は説明させて頂きました。
まだまだお伝えしたい事がたくさんありますので、少し長い文章になりますがおつき合い頂けますと幸いです(^^)
長々とありがとうございました!
この記事を書いた人
名村 武彦
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。
髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
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