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湯シャンは本当に髪や頭皮にいい?美容師が語る“正しいヘアケア”の選び方と現場のリアル

この記事について

湯シャン(お湯洗い)は髪や頭皮に本当に良いのか?シャンプーとの違いやメリット・デメリット、正しい湯シャンのやり方まで、美容師として現場で見てきたリアルな意見とともに詳しく解説します。自分に合ったヘアケア選びの参考にしてください。

湯シャンについて美容師の立場から考える

今回は、たくさんのご質問をいただいていた「湯シャン」について、私の考えをまとめてお伝えします。YouTubeや各種記事でもさまざまな意見がありますが、ここでは私なりの見解をお話しします。

結論:私はシャンプーをおすすめしています

まず最初に結論をお伝えすると、私はシャンプーを使うことをおすすめしています。
ただし、これは湯シャンを否定するものではなく、湯シャンも正解、シャンプーも正解だと考えています。それぞれの生活スタイルや体質に合わせて選ぶことが大切です。

湯シャンとシャンプーの立ち位置

食べ物やスキンケアとも似た「選択肢」

このテーマを考えるとき、私はよく食べ物やスキンケアと重ね合わせて考えます。
たとえば、「オーガニック」や「無農薬」「有機野菜」といった言葉も、作り手や消費者の考え方によって評価が分かれます。
どちらが正しい、間違っているというものではなく、両方にメリットがあります。

スキンケアにおいても、私は朝洗顔をしますが、乾燥しやすい方は朝洗顔を控えた方が良い場合もあります。
つまり、湯シャンとシャンプーも同じように、それぞれの考え方や体質で選ぶべきものだと感じています。

私がシャンプーを推奨する理由

頭皮トラブルがある場合は湯シャンをおすすめしない理由

私がシャンプーをおすすめしているのは、皮脂の酸化によるしつこい油汚れが、24時間ほどで発生するからです。
特に頭皮トラブルが起きた場合、私は湯シャンはしない方が良いと考えています。

その理由は、湯シャンだけでは皮脂や汚れが十分に落としきれず、炎症やトラブルにつながるケースが多いからです。
実際にお客様からご相談を受けた際は、まず食生活やホルモンバランス、シャンプーの使い方やすすぎ残し、トリートメントの選び方まで、さまざまな要因を一つひとつ消去法で探っていきます。

その過程で、「湯シャンが原因で汚れが落ちていないのでは」と考えられる場合、頭皮のトラブル時には湯シャンをおすすめすることはありません。
一方で、シャンプーそのものが体質に合わず頭皮トラブルを起こしていることもあるため、あくまで一つの選択肢として、原因を丁寧に見極めることが大切だと考えています。

歯磨きと同じ「残り汚れ」の考え方

歯科衛生士の方ともお話をしたことがあります。
歯ブラシだけでなく歯磨き粉を使うことで、落としきれない「バイオフィルム」を除去できると言われています。
これと同じように、皮脂汚れもお湯だけでは8割程度しか落ちないため、残りの2割はシャンプーでしっかり洗う必要があると考えています。

匂いと残留物の問題

湯シャンをされている方には、独特の頭皮の匂いがあると感じることがあります。
また、カラーやパーマをされている方の場合、湯シャンだけでは薬剤の残留物を完全に落とすことが難しいケースも見受けられます。
そのため、頭皮の匂いや残留物の除去という観点からも、シャンプーの使用をおすすめしています。

湯シャン推奨論に感じる違和感

江戸時代や欧米との比較はナンセンス

「江戸時代はシャンプーを使っていなかった」「欧米ではシャンプーをあまり使わない」といった宣伝文句をよく目にしますが、私はこれらの話には少し違和感を覚えます。
現代と江戸時代では生活環境も習慣も全く違いますし、欧米と日本では髪質や肌質も異なります。安易に海外や昔の習慣を現代日本に当てはめるのは無理があると考えています。

芸能人や著名人の湯シャン事例と現場の声

著名人が湯シャンを実践しているという話題が取り上げられることもありますが、実際に現場でお客様からお聞きするのは「匂いが気になる」「周囲が困っている」という声です。
シャンプーの普及は公衆衛生を守る意味合いも強く、フケや頭皮トラブルの予防として社会的にも意義があります。

シャンプーと髪の美しさの意外な関係

安価なシャンプーより湯シャンの方が髪がきれい?

ここで少し矛盾するようですが、500円や600円で売られている低価格シャンプーを使うより、湯シャンを実践している方のほうが髪がきれいだと感じる場面もあります。
もちろん、質の良いシャンプーを正しく使えば、頭皮も髪も健康に保つことができますが、もし安価なシャンプーしか選べないのであれば、湯シャンも一つの選択肢だと思います。

正しい湯シャンの方法

湯シャンには湯シャンなりの正しいやり方があります。
基本的に「15分間、流水でしっかり流す」ことが重要です。
ブラッシングで皮脂をしっかり浮かせてから、シャワーノズルを頭皮に当てて十分にすすぐ。
この2点を守ることで、汚れの多くは落とせると考えられます。
ただし、私は自身で湯シャンを実践したことがないため、これらはあくまで検証結果に基づいた情報としてご紹介しています。

皮脂分泌や体質に合わせたケアを

皮脂の分泌量は人それぞれ大きく異なります。
24時間で皮脂は酸化しますが、もともと分泌量が少ない方がシャンプーを使うと、過乾燥になってしまう場合もあります。
2日に1回や3日に1回など、ご自身の頭皮の状態に合わせてシャンプーの頻度を調整しましょう。
また、医師から指示がある場合は必ず従ってください。

まとめ:自分に合ったケアが最良

今回は湯シャンについて、美容師として現場で感じていることや、おすすめのケア方法をご紹介しました。
私がこの情報を発信している一番の理由は、「シャンプー難民」とも呼べる方々に、髪や頭皮に合った良い商品や方法を知っていただきたいからです。
無駄なお金をかけず、正しいケアで健康な髪と頭皮を手に入れていただきたいと思っています。

湯シャンもシャンプーも、ご自身に合った方法が一番です。
ぜひ今回の内容を参考に、楽しくヘアケアを続けていただければ幸いです。

今回のコラム内容をより詳しく知りたい方は、こちらの動画を御覧ください。


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この記事を書いた人

名村 武彦 はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。 髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!

はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。 髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!

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