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この記事について
パンチパーマレベルの強いクセ毛でお悩みの方必見。最近話題の“縮毛矯正いらず”とうたうクセ毛シャンプーは、本当に効果があるのか?縮毛矯正との違いや、プロ目線での本音・おすすめの対策まで分かりやすく解説します。
今回は「パンチパーマレベルのクセ毛に困っている。クセ毛シャンプーと宣伝されている商品があるが、実際はダメージケアが強めなだけでストレートにはならない、という解釈で合っていますか?」というご質問についてお話しします。
最近、「クセ毛で縮毛矯正がいらなくなった」というシャンプーの宣伝をよく目にするようになりました。
「縮毛矯正を2年間やっていない」といったキャッチコピーも多く見かけます。
おそらくご質問者様も、こうした宣伝を見て「もしシャンプーだけでクセが抑えられるなら、それが一番良いのでは」と思い、質問されたのだと思います。
しかし、パンチパーマレベルのクセ毛というのは、非常に強い縮毛です。
この場合、最もおすすめなのはやはり縮毛矯正となります。
「縮毛シャンプー」といった言葉は、ほとんどがキャッチコピーであり、宣伝方法のひとつです。
今回は、少しこの“宣伝”についてもお話ししたいと思います。
宣伝・マーケティングの世界は非常に奥が深く、様々な手法や考え方があります。
どこからお話しすべきか悩みますが、まず広告の原則として「人は見ないし、信じないし、行動しない」というものがあります。
現代は誰もが多くの宣伝を目にしていますが、基本的に広告は見たくないもの。
私のYouTubeにも広告が流れていると思いますが、多くの方はスキップしてしまいますよね。そのため、広告は“見られない”し、“信じてもらえない”し、“行動(購入)してもらえない”というのが大前提となります。
それでは、どうやって「見てもらう」「信じてもらう」「行動してもらう」のか?これがマーケティングの本質です。
「縮毛シャンプー」といった言葉は、いわゆるキャッチコピーです。広告は、一目で内容が伝わらなければ手に取ってもらえません。
実は、人が一目で理解できる文字数はおよそ12文字と言われています。
例えば、Yahoo!ニュースの見出しもほとんどが12文字前後で作られています。
短いキャッチコピーで「自分の悩みに刺さる内容だ」と一瞬で伝える必要があるのです。
この場合、「縮毛で悩んでいる方」「縮毛矯正をしたくない方」が「シャンプーだけでクセが抑えられるなら」と思い、興味を持つわけですね。
縮毛矯正は時間もお金もかかるため、それを避けたい方が多いのは事実です。
そこで「縮毛シャンプー」というキャッチコピーが使われています。
要するに、お客様の悩みに一言で訴求することで、まず興味を持ってもらう、ということです。
ご質問の「ダメージケアが強めなだけでストレートにはならないのか?」という点についてですが、この解釈は正しいと言えます。
ダメージケアが強めというのは、“被膜”が強いシャンプーであることが多いということです。
クセ毛用やダメージ毛用のシャンプーは、髪の表面に強い被膜を作ります。
この被膜によって、ある程度クセが収まるように感じる場合があります。
例えば、ある美容師の方の話では、お客様が韓国コスメのシャンプーを使って「クセが収まった」と喜んでいたそうです。
しかし、美容師さんが薬剤を浸透させようとしても、6回もリムーバー(被膜を取る専用シャンプー)を使っても泡立たなかったほど、被膜が強かったとのことでした。
海外製品は結果を出すために成分をかなり強力に作っていることが多く、そうした被膜が髪にがっちり付着します。
髪が一本一本束になるほどで、今の「濡れ髪スタイル」には合っているのかもしれませんが、リムーバーでも落ちないほどの被膜というのは非常に強力です。
このように、「縮毛シャンプー」や「クセが収まるシャンプー」は、強い被膜で髪をコーティングすることで、一時的にクセを抑えているだけなのです。シャンプーとトリートメントで髪を強くコーティングする仕組み、と捉えていただければと思います。
パンチパーマレベルの強い縮毛の場合、やはり縮毛矯正を3〜4ヶ月に1回かけるのが最善だと思います。
また、クセを活かしたスタイルにする、結んで抑えるといった方法もありますが、根本的な解決には縮毛矯正が一番おすすめです。
最近流行しているクセ毛を抑えるシャンプーは、結論として「強力な被膜で髪をコーティングすることで、束になるほどクセを一時的に収めている」ということです。
ですが、私はこうした商品を積極的におすすめすることはありません。
コスパが良いと感じて使用する方もいらっしゃると思いますが、髪や頭皮への負担や、後々の施術のしづらさを考えると、私はおすすめしません。
パンチパーマレベルの強いクセ毛の場合、シャンプーだけで完全にストレートにするのは難しいのが現実です。
クセ毛用シャンプーや縮毛シャンプーは、強力な被膜によって一時的にクセを抑えることはできますが、根本的な解決にはなりません。
本当にストレートな髪を求める場合は、縮毛矯正を3〜4ヶ月に1回程度行うのが最適です。
クセ毛を生かしたスタイルや、まとめ髪など他の方法も選択肢としてありますが、ご自身の髪質やライフスタイルに合わせて検討してみてください。
今回のコラム内容をより詳しく知りたい方は、こちらの動画を御覧ください。
▼LIBELLULEの予約ページはこちら
https://libellule-hair.com/salon#reserve
▼LINALIAの販売ページはこちら
https://linalia.theshop.jp/
この記事を書いた人
名村 武彦
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。
髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!
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