髪本来の輝きを取り戻し
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成分の良し悪しだけでは決まらない。シャンプー・化粧品で本当に大切なのは「バランス」です。

この記事について

リナリア発売後、お客様から多く寄せられる「成分」についての疑問に対し、開発者視点で詳しく解説します。シャンプーや化粧品は、良い成分を入れれば良い商品になるわけではありません。水、界面活性剤、助剤、配合比率、混ぜる順番まで含めた“全体のバランス”こそが品質を左右する――その本質を、料理や車づくりの例を交えながらお伝えします。

リナリア発売後に増えた「成分」への質問

リナリアを発売して以降、いろいろなお客様から成分のことを聞かれる機会が多くなりました。

そこで今まで、成分についてはところどころでお話ししてきましたが、今回はあらためて、しっかりまとめてお伝えしたいと思います。よろしくお願いいたします。

この内容については、僕が3年半にわたって工場とやり取りをしながら、実際に自分で作ってきた中でお話しできる、本当の内容です。いわば、成分のホンモノの話になりますので、ぜひ楽しんでご覧いただけたらと思います。

この成分がいい、あの成分がいい、といった情報は、さまざまなサイトに書かれていると思います。もちろん、その成分一つひとつに特徴があり、良い成分であること自体は間違いありません。

ただ、今日のお話は、最終的にすべて「バランスです」ということに集約されます。

シャンプーや化粧品の基本構造は、料理と同じです

では、どういうことかと言いますと、基本的なシャンプーや化粧品の考え方をお話ししていきます。

結論から言えば、料理と同じだと考えてください。

こちらは、化粧品やシャンプーを作る時のベーシックな構造になるのですが、基本的には「水」「界面活性剤」「助剤」でできています。ここには括弧書きで「油」と書いてあるのですが、質感を出すための保湿剤なども含まれますので、それらも助剤の中に入ると考えていただいて大丈夫です。

少し宣伝のようになってしまい恐縮ですが、実際に僕が作ってきたものですので、今回はリナリアの成分を例にしながらお話ししていきます。

水にも違いがある

まず、使われている水についてです。

通常、水は精製水を使うことが多いのですが、リナリアに関しては海洋深層水を使っています。

なぜ海洋深層水を使っているのかまで詳しくお話しすると、薬機法に触れてしまう部分があります。そのため、海洋深層水の効果効能については、ご自身で調べていただけると助かります。僕の口から言ってしまうとNGになる部分がありますので、その点だけご了承ください。

界面活性剤も、重要なのは組み合わせ

そして界面活性剤についてですが、ここでも大切なのは、やはりバランスです。

今回は3つの界面活性剤を使っているのですが、界面活性剤には本当にたくさんの種類があります。シャンプーに使われる代表的なものとしては、石油系界面活性剤、アミノ酸系、ベタイン系、コハク酸系などがあります。

ただ、それらもすべて一長一短で、「ここはいいけれど、ここは弱い」という面があります。

この良いところと悪いところのバランスを取りながら、複数を組み合わせていくわけです。

たとえばベタイン系は、比較的しっとりする界面活性剤ですが、その分、洗浄力が弱くなったり、泡立ちが悪かったりする特徴があります。だからこそ、そこをカバーするために他の界面活性剤を入れていきます。

さらに、ここには書いていませんが、増粘剤によって少し粘性を戻したり、泡立ちを良くするための起泡剤を使ったりもしています。

このように、界面活性剤それぞれの長所と短所のバランスを取りながら、必要に応じて別の成分を加え、界面活性剤のパワーを上げたり、逆に抑えたりしながら作っています。

助剤は、髪の状態を整えるための重要な要素

そして助剤です。

今回、シャンプーには27種類の成分が入っていますが、その中で今お話しできる内容としては、PPTとCMC脂質類似成分があります。これらは髪の毛の補修、いわゆる“埋める”ような役割に関わってくる成分です。

シャンプーにはPPTが2種類、CMC脂質類似成分が4種類入っています。

また、この構成もトリートメントになると変わってきます。シャンプーにはこういう使い方をする、トリートメントにはこういう使い方をする、というように、そのあたりは工場さんが全体のバランスを見ながら作ってくださっています。

肉じゃがで考えると、成分の本質が分かりやすい

先ほどからずっと「バランス」と言っているのですが、ここで肉じゃがを例にしてお話ししたいと思います。

クラシルさんのレシピを参考にさせていただくと、肉じゃがには11種類の材料が使われています。これが、シャンプーで言うところの全成分表示にあたります。

お肉、じゃがいも、人参などが具材であり、そこに味付けが加わります。今回参考にしたレシピでは、まず玉ねぎと人参を先に炒め、その後にしらたきやじゃがいもを入れ、最後に牛こま切れ肉を入れていきます。

そして500mlの水に対して、調味料を大さじ4、大さじ2、大さじ2、大さじ4、小さじ2というように、バランスを取りながら加えていくわけです。

しかし、化粧品を見ても、裏面にはグラム数やパーセンテージは書いていません。つまり、配合比率は分かりません。さらに、混ぜる順番も分かりません。

仮に、同じ材料を使ったとしても、水300mlに対して醤油200mlを入れ、みりん、酒、砂糖は同じ量を入れ、しかも順番も無視して一緒に混ぜてしまったらどうなるか。

おそらく、その肉じゃがはしょっぱすぎて食べられないと思います。多くの方が、美味しくないと判断するはずです。

味が濃すぎるうえに、肉はパサつき、じゃがいもは形が崩れ、人参は少し硬いけれど玉ねぎはちょうどいい、といったように、全体のバランスが崩れてしまいます。

化粧品やシャンプーも、まったく同じです。最終的に処方というのは、職人技になります。まさに料理と同じなのです。

同じ“良い成分”が入っていても、同じ商品にはならない

では、「リナリアと同じシャンプーを探そう」と考えて、市販品の中から同じ界面活性剤が入っているものを探したとします。

たとえば、ラウラミドプロピルベタイン、スルホコハク酸系、ココイルアラニンNaなど、リナリアと同じような界面活性剤が書かれているシャンプーを見つけたとしても、バランスが崩れていれば、先ほどの肉じゃがと同じことが起きます。

よく、「スルホコハク酸ラウレスナトリウムはいいですよ」とか、「ココイルアラニンNaは優しい洗浄成分なので、地肌が敏感な方やお肌が敏感な方におすすめです」といった記事を見かけます。

確かに、それらは良い成分です。

ですが、たとえ入っていたとしても、全体のバランスが崩れてしまえば、まったく違う商品になってしまいます。

何度も申し上げますが、最終的には本当に職人技になっていく、ということをお伝えしたいのです。

良い商品を作るには、良い工場との出会いも欠かせない

では今回、実際に作っていただいた工場がどういった工場なのか、少しご紹介したいと思います。

日本化粧品工業連合会のホームページによると、2022年9月時点で、日本にある化粧品工場の数は3968社あります。

これはすごい数字だと思います。

美容室も同じで、25万件ある中からいい美容室を探すのが難しいように、工場も約4000社ある中から、本当にいい工場を探すのはとても難しいことです。

今回は、リナリアを作ってくださった工場を例にお話しします。

この工場さんは創業20年になります。現在は紹介のみで仕事を受けており、一般的に問い合わせをしても受けてもらえません。つまり、もし皆さんがシャンプーを作りたいと思ってこの工場に直接連絡したとしても、横のつながりがない限り、仕事は受けてもらえない工場です。

創業者の方は、もともとプロフェッショナル業界で営業をされていた方でした。つまり、僕たちの業界出身の方が工場を作ったということです。

さまざまな商品を見てきた中で、「もっといい商品を作りたい」という思いから起業されたそうです。もともとは化粧品の専門家ではなかったそうですが、処方のうまい方とご縁があり、そこから一から学んでこられたそうです。

そして創業以来20年間、ずっと美容師向けの商品を製造してきました。もともと美容業界にいた方なので、美容業界の商品に非常に詳しいのです。

だからこそ、僕たち美容師が作りたい商品を、本当によく理解してくださる工場でした。

さらに、小ロットから作ってくれる工場なので、1社ずつしっかり向き合いながら商品を作ってくれます。

そして何より大切なのが、最初から処方を考え、1回ごとに修正してくれるという点です。

OEMの現実は、ベース処方に流行成分を足す形が多い

実はOEMでは、多くの場合、工場側がもともと持っているベース剤があります。

たとえばシャンプーなら、「このベースで作ります」という土台があり、その上に「今は幹細胞エキスが売れますよ」「オーガニック成分が売れますよ」といった流行の要素を乗せていく形で商品が作られていくことが多いのです。

そして、平均すると修正は2回から3回程度しか付き合ってくれないことがほとんどです。

理由は単純で、儲からないからです。

僕のように3年半もかかってしまうと、その間、工場側にはキャッシュが生まれません。だから基本的に、ほとんどの工場は相手をしてくれませんし、断られてしまいます。

また、最初から処方を作るというのは非常に大変で難しいことです。そのため、そういった対応をしてくれる工場はかなり少ないのが現実です。

もちろん、何十万本単位で作りたいという大ロットであれば、ある程度対応してくれるかもしれません。しかし基本的には、工場のベース材があって、その上に流行の成分を乗せていく形で仕事を請け負う工場が大半です。

このことは、ぜひ覚えておいていただければと思います。

工場選びも、美容師の働き方とよく似ています

今回の工場の話は、僕たち美容師の働き方にも少し似ていると思っています。

僕自身、アシスタント時代は大きな会社で働いていました。セット面も20面くらいあり、先輩たちも30人ほどいるような職場でした。そうなると、お客様をどんどん回転させていかなければならず、一人ひとりのお客様にしっかり向き合う時間がなく、流れ作業のように仕事をしていくことになります。

僕はそれが嫌で、今のようなマンツーマンの形態を取り、一人のお客様に向き合っていきたいと思って独立しました。

工場も同じで、「もっといい商品を作りたい」と思って起業している工場さんはあります。ただ、そのような工場を探すのは、4000社もある中では本当に難しいのです。しかも今回の工場のように、紹介でしか仕事を受けてくれない場合は、なおさら見つけるのが難しくなります。

もちろんデメリットとして、1社1社に向き合って仕事をしてくださる分、どうしても時間はかかります。

ただ、その結果として、自分の理想の商品が作れる。こういった工場を探す時には、そこが一番大切なのではないかと思っています。

濃度が高ければ良いわけではない

以前、シミ取りのレーザーを受けた後にレーザー痕が残ってしまい、それを取るために、皮膚科の先生からある商品を紹介していただいたことがあります。

その商品は、濃度が濃いため、肌が荒れる方もいるので、もし荒れてしまったら2〜3日あけて使うように、毎日使わないように、と説明を受けました。

その時に、他にもこういう商品があるのかなと思って調べてみたのですが、シミ用のレチノールで濃度が高い商品はたくさんありました。今回渡してもらった商品は3%だったのですが、4%や5%といった、さらに濃度の高い化粧品も多く売られていました。

ただ、濃度が高ければいいというわけではありません。

僕はこういう業界にいるので、その話を知っていたからこそ、単純に「じゃあもっと濃いものを買おう」とはなりませんでした。しかし、一般のお客様がそうしたことを分からないのは当然ですので、「濃度が濃いほどいいんだな」と思ってしまうのも無理はないと思います。

ですが、先ほどお話しした通り、濃度を高くしたからといって、それだけでお肌にどうこうなるわけではありません。

たとえば3%であっても、その混ぜ方によって、レチノールという成分が最も働きやすい環境を作れるような処方を組んでいる会社があるわけです。

つまり、濃度だけではなく、その成分がどういう環境で働けるように設計されているかが大切なのです。

だから成分というのは、一つひとつを見ただけでは本質は分かりません。

成分は「車の部品」と同じ。全体で見なければ意味がない

成分というのは、たとえば車を作る時の部品に似ています。

エンジンがあり、タイヤが4本あり、その他さまざまなパーツがあって、初めて一台の車として成り立ちます。その中のパーツ一つだけを見て、「この部品はいいですよ」と言っても、全体のバランスが崩れてしまえば、車としては成り立ちません。

成分の話も、それと同じです。

一つひとつの成分だけを切り取って評価してしまうと、全体の設計やバランスを見失ってしまいます。

同じ全成分表示でも、まったく別物になることがある

ここに、2つのトリートメントがあります。

1つ目が「リベサマトリート」と書いてあるサンプル品、もう1つが「リナリアトリートサンプル」と書いてあるものです。

実はこれ、裏の表記を見ると全く同じトリートメントなんです。つまり、どちらもリナリアのトリートメントです。

ですが、このトリートメントには失敗作があります。

本当に悲惨な失敗だったのですが、何が失敗だったかというと、安定剤を入れ間違えたそうなんです。

たったそれだけで、全然違う商品になってしまいました。

髪の毛につけても全然補修してくれない。製品としても安定しない。ある日はシャバシャバになり、ある日は硬くなってしまう。髪の毛に対して結果も出ないし、製品自体も安定しない。

本当に、工場さんには申し訳ないのですが、最悪なサンプルが上がってきたことがあったのです。

このように、裏の表記が全く同じでも、安定剤を間違えただけで、全然違う商品になってしまう。

僕は、この3年間の中で、それを身をもって経験してきました。

お客様に届けたいのは、「本当の情報」です

だから、商品を選ぶ時に「この成分がどうか」というところを見たくなる気持ちは、本当によく分かります。
ですが、先ほど車の例でもお話ししたように、一つのパーツだけを見ても本質は分かりません。
大切なのは、全体的な構造であり、全体のバランスです。

せっかくこうしてご縁をいただけたお客様には、ぜひこういった本当の情報をお届けしたいと思い、今回この動画を撮らせていただきました。

ただ、こういう話をすればするほど、「じゃあ、どういう商品がいいんですか」という話になってしまうので、これを言ったからといって、すぐに何かが解決するわけではないかもしれません。

それでも、これが本当であり、結局はここに集約されてしまうのです。

インターネットにあふれている情報というのは、どうしても人が見たい情報に寄せて作られていく部分があります。それは仕方のないことでもあります。

ですが、今回の工場さんのように、本当に真摯に商品と向き合い、一社一社と向き合って、いい商品を作っていきたいという気持ちで応えてくれる工場さんがいる一方で、そういった工場さんではなく、成分の局所的な部分だけが取り上げられてしまう今の風潮には、どこか疑問を感じています。

僕自身も職人ですし、職人気質で作ってくれている工場さんのことを思うと、少しかわいそうだなと感じる部分があります。
だからこそ僕は、そういった職人の方々の思いや、表には出にくい本当の価値をお伝えする代弁者のような存在として、ブログでも発信していきたいと思っています。
これからも、できる限り本質的な情報をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回のコラム内容をより詳しく知りたい方は、こちらの動画を御覧ください。


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https://libellule-hair.com/salon#reserve

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https://linalia.theshop.jp/

この記事を書いた人

名村 武彦 はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。 髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!

はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
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