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この記事について
梅雨時期になると増える癖毛の悩み。美容師が「癖毛とはどういうものか」を結論からわかりやすく解説し、結ぶ・アイロン・縮毛矯正という3つの解決策や、直毛の方との違いまで詳しくお伝えします。
今回のテーマは、癖毛についてです。
ちょうど梅雨の時期になりますと、癖毛でお悩みのお客様が増えてまいります。多くのお客様から癖毛に関するさまざまなお話を伺う中で、もっと癖毛のことを深く理解していただきたいという思いが強くなりました。そこで今回は、癖毛にとことんフォーカスを当て、「癖毛とはこういうものなんですよ」ということをぜひご理解いただき、ご自身の髪を知っていただいた上で、今後どのようにご自身の髪と向き合っていくかの参考になるような内容をお届けしたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
私自身、癖毛で、中学生の時に初めて縮毛矯正をいたしました。その縮毛矯正の仕上がりに感動したことがきっかけで美容師の道へ進んだのですが、今ではこの癖毛を活かし、縮毛矯正をせずにスタイリングをしています。そのため、癖毛の方の気持ちは本当によくわかりますし、私自身もずっと癖毛で悩んできました。だからこそ、まずは「癖毛とはこういうものだ」ということを、ぜひ理解していただきたいのです。
癖毛とは、次のようなものです。
・1日中ヘアスタイルをキープできないもの
・跳ねるもの
・寝癖がひどくなりやすいもの
・引っかかるもの
・直毛の方から本心で羨ましがられるもの
この5つが、癖毛の方にぜひご理解いただきたい特徴です。そして、癖毛とはうまく付き合っていくしかなく、解決方法は次の3つしかありません。
1つ目は、結ぶ、もしくは帽子をかぶること。2つ目は、アイロンによるスタイリング。3つ目は、縮毛矯正です。
この3つでしか、癖毛の悩みは解決できません。これがまず、結論としてお伝えしたい内容です。ここから、それぞれについて詳しく解説していきます。
朝、一生懸命ヘアスタイリングをします。ドライヤーをかけ、アイロンをあて、髪を一度濡らしてまで丁寧にセットしたとします。しかし、湿気や汗、雨によって、その努力はすべて水の泡になってしまいます。これが癖毛の最大の特徴です。
会社や学校に行くために自転車に乗っただけで、前髪がもたなくなり、髪が膨らんでしまう。これは、癖毛である以上、解決することができません。これはもう癖毛の宿命ですので、受け入れていただくしかないのです。
私自身も、雨の日や湿度の高い日は、普段は自宅でスタイリングをしてからお店に向かうのですが、雨や湿度が高いときにそれをしてしまうと髪が崩れてしまうため、お店に着いてからスタイリングをするようにしています。
どうしてもこの点を解決したいという方には、最近販売されている持ち運び可能な小さなアイロンをお勧めします。会社や学校に着いてから、もう一度アイロンをあてていただくのが一番よい方法です。
このように、何をどう頑張っても解決できない部分がありますので、ぜひこの点をご理解いただきたいと思います。
「朝どんなにヘアスタイリングをしても、外に出ると必ず跳ねてしまいます」というお客様がいらっしゃいます。これも癖毛の大きな特徴のひとつです。
そもそも癖というのは、S字を描いて生えてきています。そのため、髪が長ければ長いほどこのSのカーブが強く現れます。例えば、あるところからSカーブが始まる場合、顎のラインで跳ねてしまうといったことが起こります。これも癖毛の特徴であり、何をしても解決が難しい部分です。縮毛矯正やスタイリング、アイロンをしなければ、この跳ねは必ず出てきてしまいますので、これもぜひご理解いただき、うまく付き合っていただきたいと思います。
中でも特に多いのが前髪のお悩みです。「前髪がまとまらない」というお客様が大変多いのですが、前髪に関しては縮毛矯正を強くお勧めします。私自身も前髪だけ縮毛矯正をあてることがありますし、縮毛矯正が一番手軽な解決方法です。悩む時間がもったいないので、梅雨の時期に入っている今こそ、早めに美容室へ足を運んでいただくことをお勧めします。
寝癖は、癖毛の方には必ずついてしまいます。夜どんなに頑張ってブローをしても、寝てしまうと寝癖がつきやすい髪質の方が多いため、寝癖はついてしまうのです。
私自身も、朝は毎日髪が爆発しています。そのため、全体を濡らしてドライヤーをかけ直し、雨の日はお店に着いてからもう一度ドライヤーとアイロンをあててからヘアスタイリングをしています。それほど癖というのは寝癖もつきやすく、さまざまな環境によって癖がついてしまうため、お手入れが難しく、手間がかかるものなのです。
また、髪が絡まってしまうと絡まり跡が非常につきやすくなります。直毛の方は跡がつきにくいことが多いのですが、癖毛の方は跡がついてしまいます。これはどうすることもできません。「跡がついてしまうのが嫌なんです」というお声をいただくことがありますが、癖毛とはそういうものなのです。
「髪が傷んでいる」とおっしゃるお客様は本当に多いのですが、癖毛とは引っかかるものです。そもそも直毛の方とは髪の材質そのものが違うとご理解ください。
私はよく糸を例にお話しするのですが、髪の毛は繊維です。糸が1本であれば絡まりませんが、これを10万本持った場合、振ってしまうと必ず絡まってしまうと思います。振らなくても、何かしら動かすだけで引っかかってきてしまうでしょう。ボタンを留めるような糸や、布を縫うような糸というのは必ず絡まります。癖毛とは、そういうものなのです。
一方、直毛の方は材質そのものが違い、ストローのような感じです。ストローは100本持っても10万本持っても、そこまで引っかかることはありません。まっすぐですから絡まることがないのです。これが直毛の方と癖毛の方の違いです。
つまり、髪が傷んでいるわけではなく、引っかかるものなのです。長ければ長いほど引っかかります。これはダメージではありません。「ダメージです」とおっしゃる方が非常に多いのですが、ダメージではなく、癖毛とは引っかかるものなのだと、ぜひご理解いただきたいと思います。
癖毛の方は、直毛の方や周りの人から「いい癖ね」「パーマかけなくていいわね」と言われて傷つく方が大変多いのですが、これは決して嫌味ではありません。この点はぜひご理解いただきたいのです。
直毛の方は本当にそう思っていて、「縮毛矯正をするとペタンコになるのが嫌なんです」というお客様も非常に多くいらっしゃいます。ボリュームがなくなってしまうから縮毛矯正をしたくないという方が大変多いのです。
しかし、直毛の方はこのペタンコになることに悩んでいるのです。直毛にするということは、ペタンコになるということでもあります。このペタンコが嫌だからこそ、直毛の方はふんわりとした癖毛の方を見て「いいな」と感じるのです。
直毛はパーマをかけてもすぐに取れてしまいますし、コテでアイロンをしても、巻き髪がすぐに取れてしまいます。そのため、動きや柔らかさがなかなか出ません。ですから、パーマもかけず、コテで巻くこともなく、ふわふわとした、いわゆるゆるふわな雰囲気や、癖を活かしたウェーブスタイルが天然でできてしまうことを、本当に羨ましいと思っているのです。
ここで押さえておいていただきたいのは、直毛の方は決して嫌味で言っているわけではないということです。このふわふわとした癖をパーマでかけたいと望んでいらっしゃるお客様が実際にいるという現状を、ぜひ癖毛の方に知っていただきたいのです。
例えば、私のようにふわふわとした髪に、このふわふわのツイストのようなパーマをかけたがる直毛の方がいらっしゃいます。しかし、私はパーマをかけなくてもこの状態ができてしまいます。私自身も、本当は直毛の方のスタイルに憧れています。今の韓国風のような、艶やかなマッシュルームベースのヘアスタイルをやってみたいと思うことがありますが、私にはできません。
私にはできませんが、それができる直毛の方は、逆にふわふわとしたスタイルに憧れているのです。ある意味では究極のないものねだりなのですが、これは決して嫌味ではないということだけは、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。直毛の方は、本当に心の底から癖毛のことを羨ましく思っているのです。
ここまでお伝えしてきたように、癖毛とは1日中キープできないもの、跳ねるもの、寝癖がひどいもの、引っかかるもの、そして直毛の方から本心で羨ましがられるものです。これらを受け止めていただき、うまく付き合っていくしか方法はありません。その解決策となるのが、結ぶこと、アイロンによるスタイリング、そして縮毛矯正の3つです。
梅雨の時期は髪が広がってしまいますが、梅雨でない時期や雨の降らない時期は広がらず、とてもいいカールになるというお客様には、縮毛矯正をかけずに、髪を結んでいただくことをお勧めしています。特にはちが張っている方は、上から髪を止めていただき、はちが張らないようにして結んで過ごしていただくのがお勧めです。そして、梅雨や夏、汗をかく時期が終わったら、髪を下ろしてダウンスタイルを楽しんでいただくのが一番よいと思います。
また、朝起きたら帽子をかぶっていただくのもひとつの方法です。帽子をかぶることで、はち回りの膨らみを抑えることができます。このように髪の浮きを抑えていただく方法もありますので、状況に応じて対処していただければと思います。
2つ目の方法が、アイロンによるスタイリングです。私自身はこの方法でスタイリングをしています。ウェーブスタイルを出す場合は、オイル系のワックスをつけていただいたり、ムースを揉み込んでいただいたりします。もしくは、スタイリングアイロンを使い、朝、一枚一枚パネルを伸ばしていただくという方法もあります。
ただし、このアイロンによるスタイリングは、雨が降ったり湿度が高い日、汗をかいたりすると、すべて水の泡になってしまいます。1日中キープできるものではありません。
どんなに頑張っても難しいという方には、3つ目の選択肢である縮毛矯正をお勧めします。
特に前髪は跳ねてしまいやすい部分ですので、前髪に関しては縮毛矯正をかけていただくのが一番よい方法です。
また、「縮毛矯正はペタンコになってしまうから嫌です」というお客様も大変多いのですが、そもそも直毛とはペタンコになるものであり、直毛の方はそのペタンコに悩んでいるのです。逆に言えば、直毛の方をふんわりとさせるのは本当に難しく、パーマをかけてもすぐに取れてしまいます。しかし、癖毛は縮毛矯正によってある程度抑えることができ、1ヶ月ほど我慢すれば、根元が不自然に立ち上がることでふんわりとしたボリュームが出てきます。ですから私は、癖毛の方のほうが、実は解決策があるのではないかと感じています。
直毛の方のほうが、解決策としては本当に難しい部分があります。ボリュームを出すために一生懸命ブローをするという方法をSNSで発信している美容師もいますが、そのような方法では昼まで持ちません。ですから、直毛の方のほうが解決策は本当に難しく、癖毛の方のほうがいくつかの解決策があるのではないかと私は思っています。
もちろん、直毛と癖毛、どちらが良い、どちらが悪いという話ではありません。ただ、私自身癖毛であることで、こうしていろいろなスタイリングができているので、癖毛は意外とお得なのではないかと感じています。
癖毛に生まれると、確かに縮毛矯正にはお金がかかりますし、アイロンにも時間がかかります。結ぶという方法もバリエーションが少なく、飽きてしまうこともあるでしょう。しかし、これだけ解決方法がある一方で、直毛の方にはなかなか解決方法がなく、ほとんどの場合、諦めていただくしかないのが現状です。ですから、癖毛の方のほうが解決策がある分、良いのではないかと思っています。ぜひご自身の癖を受け止めていただき、うまく付き合っていただければと思います。
梅雨に入ると、ここぞとばかりにさまざまなメーカーがいろいろな商品を打ち出します。シャンプーもそうですし、各種スタイリング剤も同様です。「癖毛でも1日中キープできます」といった商品が数多く販売されています。
しかし、私は美容師として毛髪科学に日々触れており、シャンプーの開発にも携わっております。そして、私自身も癖毛と何年も付き合ってきました。その立場から断言いたします。それらの謳い文句は、すべて事実ではありません。絶対に不可能です。湿度、汗、雨に勝てるものは存在しません。もし勝てるものがあるとすれば、それはただひとつ、縮毛矯正だけです。
この点を今回の記事でお伝えすることで、皆さまがさまざまな広告宣伝に惑わされないようにしていただきたいと思います。そして、ご自身の癖を受け止めていただいた上で、その癖とどうすればうまく付き合っていけるのかを考えていただければと思います。
特に癖毛の方にとっては、カットが本当に重要です。私自身もカットがきちんとできていなければ、このように癖を活かしたスタイリングをすることはできません。カットの技術は非常に大切ですので、ぜひ信頼できる美容師さんを見つけていただき、その美容師さんとしっかり相談し、コミュニケーションを取っていただきたいと思います。縮毛矯正だけでなく、どうすればスタイリングできるのかということもぜひ相談していただき、うまく付き合っていただきたいと思います。
最後に、ぜひ癖毛のことを好きになっていただきたいと思います。「傷んでいる」「汚い」といったネガティブな捉え方ではなく、癖毛は決して悪いものではありません。もっとポジティブに捉えて、ご自身のおしゃれを楽しんでいただきたいという思いを込めて、今回この内容をお届けしました。
癖毛は傷んでいるわけではありません。癖毛でパサパサして広がったり、チリチリに見えたりしても、綺麗に見える髪と綺麗な髪とでは、その定義が異なります。
綺麗に見える髪というのは、縮毛矯正やアイロンによるスタイリングをどれだけ行っても作ることができます。しかし、綺麗な髪というものには、別の定義があります。この点について詳しくお話しすると長くなってしまいますので、今回は割愛させていただきますが、綺麗に見える髪と綺麗な髪は、まったく違うものだということをぜひ知っておいていただきたいと思います。
ですから、癖毛だからといって「汚い」という概念は、ぜひ捨てていただきたいと思います。癖毛であっても、綺麗な髪は綺麗なのです。だからこそ、もっとご自身の髪を好きになってください。そして、さまざまな情報に惑わされることなく、信頼できる美容師さんを見つけていただき、おしゃれを楽しんでいただければと思います。
今回のコラム内容をより詳しく知りたい方は、こちらの動画を御覧ください。
▼LIBELLULEの予約ページはこちら
https://libellule-hair.com/salon#reserve
▼LINALIAの販売ページはこちら
https://linalia.theshop.jp/
この記事を書いた人
名村 武彦
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。
髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
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