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この記事について
スカルプ系シャンプーを使うと髪がきしむ。ダメージ毛用シャンプーを使うとベタつく。そんな悩みの原因を、美容師の視点からわかりやすく解説します。スカルプ用とダメージ毛用の考え方の違い、髪質や長さに合わせた選び方、ロングヘアの方におすすめの組み合わせまで詳しくお伝えします。
今回は、お客様に聞かれた内容の中から、ぜひ皆さんにもシェアしたいと思ったことをお話ししていきます。
テーマは、スカルプ系のシャンプーとダメージ毛用シャンプーの違いについてです。
ダメージ毛の方がスカルプ用を使うと、髪がキシキシしてしまう。
一方で、ボリュームアップやハリ・コシを出したい方がダメージ毛用を使うと、ベタベタしてしまう。
今回は、こうした違いがなぜ起こるのか、その原因についてお話ししていきます。
なお、市販のシャンプーとサロンで販売されているシャンプーでは、少し考え方が異なる部分もあります。ですが、今回はおおよそこのような考え方で作られている、という前提でお読みいただければと思います。
まず、シャンプーにおける分類についてです。
今回、分かりやすくするために、シャンプーのポジションをある程度セグメントして考えてみます。
もちろん実際にはもっと幅広いのですが、今回は分かりやすい範囲で整理しています。
横軸は質感です。
「重い質感」か「軽い質感」か、という違いです。
縦軸は、髪質や髪の状態に関する要素で、たとえば以下のようなものです。
このように分類して考えると、一般的にダメージ毛用は、重い質感を求める方の位置に入りやすくなります。
一方で、スカルプ用は、軽い質感を求める方の位置に入りやすくなります。
太い髪質の方、髪の量が多い方、髪が長い方は、重い質感を求めることが多くなります。
そのため、一般的にはダメージ毛用を使う方に分類されやすいと考えられます。
特に、手触りの良さやしっとり感を求める方が多く、毛先の絡まりや広がりを抑えたいというニーズが強くなります。
反対に、髪が細く、髪の量が少なく、短いスタイルのお客様は、軽い質感を求めることが多いです。
そのため、スカルプ用に分類されることが多くなります。
もちろん、太くて量が多く、長さもある方でも、軽い質感を好む方はいらっしゃいます。
ただ、その割合はそれほど多くない印象です。
また、細くて少なくて短い髪の方で、重い質感を求める方は、私の体感としてはほとんどいません。
これはあくまで私自身の現場での経験値ですが、こうした形でセグメントのポジションは取れるのではないかと考えています。
先ほどのポジションの話を、もう少し分解してみます。
髪の毛が細くて少なくて短いお客様は、軽い質感を求めることが多いです。
その理由は、ボリュームアップを求める方の割合が多いからです。
特にトップのボリュームですね。
細くて少ない髪質の方は、どうしてもトップにボリュームが出にくくなります。
そのため、トップの立ち上がりやふんわり感を求める方が多くなります。
さらに、ボリュームを出したいからこそ、ショートヘアにするお客様も多いです。
もちろん、長さがあってもボリュームを出したい方はいらっしゃいますが、これはあくまで割合の話です。
加えて、髪が細くて少ない方は、頭皮に何らかの悩みを抱えているケースも多く、そういった意味でもスカルプ用に分類されることが多くなります。
では、スカルプ用はどのように作られているのか、というイメージについてです。
一般的には、髪の毛を硬くする成分によって髪に作用させる設計になっていることが多いです。
その結果として、きしみが生じやすくなります。
ここで「コーティング」という表現を使うかどうかは少し難しいところです。
実際にコーティングと言い切ってよいのかは微妙なのですが、スカルプ用に分類される商品は、髪を硬くするような成分で構成されていることが多い、というイメージで捉えていただくと分かりやすいと思います。
さらに、頭皮に悩みを抱えている方に向けた商品であることが多いため、植物エキスを豊富に使っているケースも多くあります。
そういった成分によって髪にきしみを生じさせ、そのきしみによってボリュームを出していく。
これが、スカルプ用の考え方の一つです。
一方で、重い質感を求める方は、太くて多くて長い髪のお客様である割合が高くなります。
このタイプの方は、手触りやしっとり感を求めることが多いです。
たとえば、毛先の絡まりを抑えたい、ハチ周りのふわふわ広がる髪を落ち着かせたい、といったお悩みです。
特に髪が長い方は、長年の蓄積によって毛先にダメージがたまりやすく、ダメージ毛に分類されやすくなります。
また、毛量が多い方や髪が太い方も、広がりやすいため、重めの質感を好まれることが多いです。
では、このような重めのシャンプーはどのように作られているのかというと、今度は髪に重さを出す成分で仕上げていく設計になります。
そのため、使い続けることでベタベタしてしまう、ということが起こりやすくなります。
こちらは、私が普段からお話ししているような、いわゆるコーティング系のものが多くなります。
スカルプ用も、コーティングっぽいと言えばそういう側面はありますが、いずれにしても重要なのは、髪にどう作用させるかです。
きしみを生じさせてボリュームアップを狙うのか
ベタつくほどの重さを与えて、しっとり感を出すのか
この違いが、スカルプ系とダメージ毛用の大きな違いになります。
このように考えると、すべてを同時に叶える商品を作るのは本当に難しいということが分かります。
たとえば、トップのボリュームは欲しいけれど、毛先はしっとりさせたい、という方は非常に多いです。
特にロングヘアの方は、その傾向が強くなります。
その場合は、スカルプ用のシャンプーを使いながら、毛先にはダメージ毛用のトリートメントを使う、という組み合わせがおすすめです。
たとえば、市販品で分かりやすく言うなら、スカルプDのようなスカルプ系シャンプーを使う場合、ロングヘアのお客様は毛先にパンテーンやラックスのような重めのトリートメントを使わないと、かなりきしみが出やすくなります。
スカルプ用のシャンプーとスカルプ用のトリートメントをそのままセットで使ってしまうと、毛先まで軽い処方になってしまうため、長さのある髪では絡まりやきしみが強く出やすいのです。
そのため、毛先には必ずダメージ毛用のものを使うことをおすすめしています。
今回この話をしているのは、ハリ・コシを出したいというお客様がとても多いからです。
ただし、そのような商品は、パーマやカラーをしているお客様にとっては、きしみとして現れてしまうことがあります。
シャンプーやトリートメントを選ぶとき、多くの方は同じメーカーの同じシリーズで揃えることが多いと思います。
たとえば、スカルプDのシャンプーとスカルプDのトリートメント、というような組み合わせです。
ですが、ロングヘアの方が頭皮を大切にしたいからといってスカルプ系を使った場合、どうしても毛先の絡まりが出やすくなります。
なぜなら、スカルプ用のトリートメントには、髪をしっとりさせる成分があまり入っていないからです。
ボリュームアップを目的としている以上、しっとりする成分を入れすぎると、せっかくのボリュームが落ちてしまいます。
そのため、スカルプ用のトリートメントは、質感が出にくい処方になっていることが多いのです。
つまり、選ぶべきなのは同じメーカーの同じシリーズではなく、目的に合わせた組み合わせです。
スカルプ用を使うのであれば、ロングヘアの方は毛先にダメージ毛用のしっとりした質感を足していかないと、髪が非常に扱いづらくなってしまいます。
先日いらっしゃったお客様も、まさにそのような組み合わせをされていました。
頭皮を大切にしたいということでスカルプ系の商品を使っていたのですが、毛先まで同じような処方でそろえていたため、毛先がもうギチギチになってしまっていたのです。
このように、シャンプーの作り方や考え方を知らないまま選んでしまうと、自分の髪に合わない組み合わせになってしまうことがあります。
だからこそ今回は、シャンプーはこういう考え方で作られているということを、ぜひ知っていただきたくてお話ししました。
今回は、ダメージ毛用シャンプーとスカルプ用シャンプーの作り方、そしてその考え方についてまとめました。
スカルプ用は、軽さやボリュームを求める方向けに作られていることが多く、きしみが出やすい設計です。
一方で、ダメージ毛用は、しっとり感やまとまりを求める方向けに作られていることが多く、重さやベタつきが出やすい設計です。
そのため、自分の髪質や長さ、そして求める仕上がりによって、選ぶべき組み合わせは変わります。
特にロングヘアの方で、頭皮ケアのためにスカルプ系を使いたい場合は、毛先だけダメージ毛用のトリートメントを使うなど、部分的に使い分けることがとても大切です。
シャンプー選びで迷っている方は、ぜひこの考え方を参考にしてみてください。
今回のコラム内容をより詳しく知りたい方は、こちらの動画を御覧ください。
▼LIBELLULEの予約ページはこちら
https://libellule-hair.com/salon#reserve
▼LINALIAの販売ページはこちら
https://linalia.theshop.jp/
この記事を書いた人
名村 武彦
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。
髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
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