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この記事について
髪の量が多いからと、美容室で毎回髪をすいてもらっていませんか?髪の毛をすきすぎると、毛先が薄くなり、まとまりや手触りが悪くなることがあります。今回は、髪をすく仕組みや、すきバサミによって毛量がどのように変化していくのかを解説します。
今回は、髪の毛の量を減らすことについてお話ししていきたいと思います。
髪の量が多く、美容室で「すいてください」と注文する方も多いと思います。今回は、髪の毛をすくということがどういうことなのか、そして髪が多いからといって、あまりすきすぎないでほしい理由についてお話しします。
なぜ髪の量を減らしてはいけないのかということですが、これには少し例外がありますので、あくまで一般論として聞いていただきたいと思います。
また、今回のお話はロングの方が中心になります。ミディアムやショートの場合は、量を減らさなければまとまりにくいこともあります。
ただし、髪のすき方についての考え方は、髪の長さに関係なく参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
まず結論からお伝えすると、ロングの方が髪の毛をどんどんすいていってしまうと、最終的に髪の毛がまとまらなくなります。
そして、手触りも著しく悪くなってしまいます。
では、そもそも髪の量を減らすとは、どのような原理なのでしょうか。ここからは、髪をすくという行為について詳しくお話ししていきます。
髪をすくという行為は、まず「レイヤーを入れること」と考えていただきたいです。
最近は、「顔まわりにレイヤーを入れてください」と注文する方も多いと思います。では、そもそもレイヤーとは何なのでしょうか。
SNSなどを見ていると、レイヤーという言葉だけが先行してしまい、そもそもの意味が正しく理解されていないこともあります。
レイヤーとは、簡単にいうと「段を入れること」です。
もう少し詳しくいうと、美容業界におけるレイヤーは髪を切る角度のことを指します。
デザイナーの方などは「レイヤー」と聞くと、層を重ねていくことをイメージする方も多いと思いますが、美容業界でレイヤーを入れるという場合は、髪に段をつけることになります。
髪につける段には、大きく分けて「グラデーション」と「レイヤー」の2つがあります。
髪の毛が自然に落ちる位置を0度としてカットすることを「ワンレングス」といいます。
そこから、わずかでも角度をつけて90度程度までで切るものがグラデーションです。厳密にいえば、ほんの少しでも段が入ればグラデーションになります。
そして、90度から180度までの角度でカットすることをレイヤーといいます。
つまり、レイヤーを入れるということは、下の髪が長く、上の髪が短くなる状態をつくるということです。
少し一般の方には難しい話になってしまいますが、髪の量を減らす場合、美容師は「レイヤーでセニングを入れる」「グラデーションでセニングを入れる」といった表現をすることがあります。
ただ、髪の毛を途中で短くした時点で、その部分には段が生まれます。
グラデーションのようにすく場合でも、レイヤーのようにすく場合でも、元の髪に対して短い髪がつくられるという点は同じです。
少し難しい話になりますので、「髪をすくと、長い髪の中に短い髪ができる」と理解していただければ大丈夫です。
一般的に髪の毛の量を減らすときには、「すきバサミ」を使います。
すきバサミの使い方については美容師の考え方や技術によって大きく変わりますので、今回はあくまで一般論としてお話しします。
すきバサミには「カット率」というものがあります。
カット率とは、100本の髪の毛に対して何本の髪が切れるのかを表したものです。
美容業界でよく使われているのは、20%や25%程度のものだと思います。
仮にカット率25%のすきバサミを使用した場合、100本の髪の毛に対して25本が切れるということになります。これは、基本的にどのメーカーでも同じ考え方です。
ちなみに僕自身は、25%はかなり切れるという感覚があります。そのため、25%のすきバサミは使わず、個人的には10%以下のものを使用しています。
では、髪の毛をすくと実際にどのような状態になるのかを考えてみます。
仮に、ある部分に100本の髪の毛があるとします。そこにカット率25%のすきバサミを入れた場合、その位置から毛先側には75本の髪の毛が残るイメージです。
根元側には100本の髪がある一方で、すきバサミを入れた位置から毛先側は75本になります。
そのため、根元側には髪の密度が高い部分があり、毛先側には少し薄くなった部分ができることになります。
髪を一度すいたあとも、髪の毛は根元から伸びていきます。
そのため、定期的に同じように髪をすき続けると、根元と毛先の毛量に大きな差が生まれていきます。
髪をすいた状態から2カ月ほど経つと、髪の毛はおよそ3cm伸びます。
すると、根元側には新しく伸びた髪が増えますが、以前すいた毛先の75本の部分は、そのままの毛量です。
ここで、お客様が「髪の量が増えてきて重くなった」と感じ、再び髪をすいたとします。
先ほどと同じように25%ずつ減らしていくと、最初は100本だった髪が75本になり、さらにその先では約56本になります。
つまり、「100本、75本、56本」というように、毛先に向かうほど髪の量が少なくなっていく状態ができていきます。
このように、髪が伸びてきた部分をその都度すいていくと、毛先はすけばすくほど、どんどん薄くなっていきます。
一方で、根元側には新しく伸びた髪があるため、根元は重くなっていきます。
最終的には、毛先の髪の毛がどんどん少なくなり、まとまりにくい状態になってしまいます。
これが、髪の毛をすきすぎることによって起こる弊害です。
実際の美容室では、髪に対して真横にすきバサミを入れるわけではありません。今回は分かりやすく説明するために単純化しています。
「髪を繰り返しすくことで、根元側に重さが残り、毛先がどんどん薄くなっていく」というイメージを持っていただければと思います。
では、髪が重くなってきた場合にはどうすればいいのでしょうか。
僕の場合、髪の量が多い方については、必要以上に量を減らすのではなく、「多いままでもいい」という考え方でカットしています。
髪は、すけばすくほど扱いが難しい状態になっていきます。
髪の毛は10万本から12万本ほどあります。その髪を左右対称かつ均等にすいていくことは、非常に難しいことです。
どうしても、すき方にムラができてしまうことがあります。
このムラについては美容師の技術に依存するため、技術の高い方であれば均等にすいてくれると思います。
ただ、僕がこれまで現場を見てきた中での体感としては、完全に均等にすけているケースは非常に少なく、かなりムラができていることも多いです。
髪をすきすぎると、左右で毛量が違ってくることもあります。
さらに、根元はボリュームがあるのに対して、毛先だけがペラペラになり、シルエットのバランスが崩れてしまうことがあります。
こうなってしまうと、カットだけで修正することが難しくなります。
根元にボリュームがあるのであれば、毛先にもある程度の厚みがなければバランスが取れません。
「髪の量が多い状態は嫌だ」という気持ちは一度置いておいて、ヘアスタイル全体のバランスとして考える必要があります。
当店の場合、僕は基本的に毛先の厚みをなじませる程度にすきバサミを入れています。
もちろん、髪の量がかなり多い方で、夏場などに「どうしても量を減らしたい」という場合には、少しすくこともあります。
ただし、やりすぎてしまうと毛先だけがスカスカになり、逆三角形のようなシルエットになってしまいます。
そうなると、あまり格好のいいスタイルにはなりません。
そのため、髪の量が多い方は、無理に量を減らしすぎず、ある程度は髪の量を残したまま、スタイリングで扱っていただくのがおすすめです。
今回はカット技術についてのお話なので、言葉だけでは少し分かりづらい部分もあったと思います。
ただ、今回一番お伝えしたかったのは、「髪の毛の量をすきすぎないでください」ということです。
髪をすきすぎてしまうと、まとまりが悪くなり、手触りも落ちてしまいます。
特にロングの方には、このことを覚えておいていただきたいと思い、今回お話しさせていただきました。
美容室選びに悩んでいる方、ご自身に合うヘアケアが分からない方、今後自分の髪とどう向き合っていけばいいのか分からない方、綺麗な髪にしたいけれど、なかなか綺麗にならないとお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
まだまだ髪に悩んでいるお客様がたくさんいらっしゃいますので、ぜひ一度お越しいただければと思います。よろしくお願いいたします。
この記事を書いた人
名村 武彦
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
1人で悩んでいないで、ぜひお気軽にご相談下さい。
髪が綺麗になると毎日がとっても気持ちいいですよ!
はじめまして。リベリュール・オーナースタイリストの名村(なむら)です。
リベリュールは艶やかにまとまる綺麗な髪をつくる事が得意な美容室です。髪を綺麗にするってとてもシンプルでカンタンです。
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